通貨の供給ルート

通貨供給の観点からお金の供給をみる場合には、現金通貨(お札と硬貨)のほか、預金も含めて考えなければなりません。通過は次の四つのルートを通じて、金融機関から経済社会に供給されています。まず第一は、銀行部門の対外資産が増加することによる通貨供給です。貿易や貿易外取引で企業が獲得した外貨は、外国為替銀行によって買い取られ、日本銀行の外国為替資金特別会計の外貨準備高と、外為銀行の対外短期純資産が増加する一方、外貨の代金としての円が企業に支払われて、通貨の供給増加となります。第二は、日本銀行による政府短期証券の引き受けや、市中銀行による国債、政府保証債の引き受けなど、政府への信用供与を見合いに行われる通過供給です。

銀行部門の信用供与

三番目は、市中銀行の地方公共団体への貸付や、地方債の引き受けなど、地方公共団体に対する銀行部門の信用供与による通過供給です。この二番目と三番目の場合は、いずれも国債や地方債の発行に見合った財政資金が民間に支出された段階で、はじめて通貨の供給増加となります。第四の通貨供給のルートは、市中銀行からの民間部門への信用供与、つまり市中銀行による企業や個人への貸出金や、株式・社債の引き受けなど、民間証券投資の形で行われる通過の供給です。